春の味覚に代表される野菜はじつにさまざまです。そら豆もそんな野菜たちの仲間のひとつ。
シンプルに塩ゆでされたものでも、十分美味しく食べることができて嬉しいですね。
おかずを一品つけたしたいとき、お酒のおつまみになにか欲しい時、食べごたえも十分あり、調理も短時間で済ませられるそら豆は、なにかと重宝します。
そんなそら豆ですが、焼きでの調理方法にも挑戦してみましょう。
ところで、ゆでたときと、焼いたときとでは、そら豆の栄養価は変化するのでしょうか。
料理にこだわる方にとっては気になるところですよね。調理方法によって変化する栄養や美味しい食べかたなど、そら豆の焼き方とともにご紹介していきます。
●そら豆をトースターで焼く時の注意点
野菜を加熱調理するとき、皆さんはどんな道具を思い浮かべるでしょうか。
フライパンやオーブンレンジ、蒸し器など、調理道具はじつにさまざまですよね。
オーブントースターを使って、そら豆を焼いてみてください。ゆでとはまた違った風味で美味しいでしょう。
以下に、トースターで焼く方法や注意点などまとめました。
・そら豆の並べ方
…アルミホイルの上にそら豆を並べます。このとき、あまり詰めすぎないように注意しましょう。そら豆同士が重なってしまう部分が出てくると、トースターの熱が行き渡らないそら豆が出てきてしまいます。
仕上がりに焦げた部分が出てきたり、中途半端に半焼けになった部分の原因になります。きれいに並べたら、軽くしお、こしょうをふりかけて、ほんのり焼き色が付くまで火を通します。
・加熱時間
…目安時間はおよそ15分程度です。そら豆を皮ごと焼くのか、さやごと焼くのかで、多少加熱時間は変化します。
最初は、短い時間設定で火を通して、時々、火の通り具合を確認するようにしましょう。
一気に焼こうとすると、焦げなど失敗の原因になるため注意が必要です。自分の好みの焼き色が付いたら出来上がりです。
●そら豆は焼いた時とゆでた時では栄養は変わるのか?
ゆでたそら豆は食卓でもその姿を頻繁に目にするでしょう。
焼いたそら豆はどうでしょうか。調理後の状態が違っているので、味わいも違うようなイメージですね。
姿同様に栄養価も変化するのでしょうか。結論から言いますと、焼いた時と茹でた時での栄養価は、ほぼ変わらないようです。
野菜を茹でこぼすと、栄養素が抜けてしまうということは、一般的にもよく知られています。
野菜をさまざまな方法で調理したあとの、栄養の変化を参考にまとめました。
・焼きの場合
…野菜は生食で食べたほうが、野菜そのものの栄養価を、体に取り入れられるというのはよく聞く話ですね。
これは、野菜の持つ酵素が、火を通すことで破壊されてしまうためです。ですが、熱を通さない野菜は固いため、たくさんの人にとっては食べにくく、消化にも負担がかかってしまいます。
そのため、一度にたくさんは食べられません。
これでは、野菜すべての栄養価を取り損なうことにも。
一方、火を通した野菜は、ほっこりと柔らかく食べやすくなっています。あたたかな食感で美味しいうえに、消化に負担もかかりません。
火を通すメリットは他にもあります。
火を通すことで栄養価が高くなる野菜も存在しています。野菜自身が持っている硬いプロテクターが、火を通すことによって破られて、野菜の栄養価をダイレクトに取り入れられるようになります。
・ゆでの場合
…野菜に含まれているさまざまな栄養素の成分に、「水溶性ビタミン」というものがあります。これは、ビタミンC、ビタミンB1やビタミンB2のことです。
これらの栄養価は、ゆでた時にほとんど失われてゆきます。
また、ゆでると失われる成分に、カリウムなど水に流れやすい栄養価も含まれます。これらの栄養素は、水に流れやすく、また、熱にも弱いといった特徴を持っています。
ゆで時間によっても、失われている質量は変化してゆきます。
長時間ゆでることをしなければ、大量に失われることはないでしょう。そら豆をゆでた場合のほうが、アクや臭みも取れるうえ、柔らかく食べやすくなります。
固さが残っているよりも、消化の負担を減らすことができるのです。
こうしてたくさん量を摂取できることを考えると、効率よくたくさんの栄養価を、取り入れることができていると言えます。
そら豆の主な栄養素は、ビタミンB群やビタミンC、タンパク質やカリウムです。どちらの調理方法にしても、そら豆の栄養価を活かすのは工夫次第といったところです。
●焼いたそら豆の美味しい食べ方
ゆででも、焼いてももちろんですが十分美味しいそら豆。
味付けはやはり、シンプルに塩焼きですよね。トースターで焼く場合には、さやごと焼くのかおすすめの調理方法です。
夕飯のおかずやお酒のおつまみに、また、お弁当のおかずの一品に加えてもよいですね。そんな美味しい焼いたそら豆の食べ方などまとめました。
・麺類にトッピング
…焼きそら豆を、焼きそばやパスタにトッピングします。
そら豆のクリームパスタ
茹でたパスタと市販のクリームソースと焼きそら豆を和えるだけです。お好みで、チーズを混ぜても美味しいです。最後に黒胡椒をかけると、味が引き締まります。
また、マヨネーズを一緒にかけても美味しいでしょう。ほんのり焼き色が付いてふっくらなそら豆の食感が、麺と絡んで香ばしい風味です。ラーメンにトッピングしてもおすすめです。
・カレーにトッピング
…カレーライスにも、もちろんよいですが、カレースープのトッピングはいかがでしょう。
スパイスの効いたカレーに焼きそら豆が、さらに香ばしさをプラスしてくれます。
また、カレードリアにも合います。
その他の野菜と一緒に炒めることで、そら豆特有の匂いも和らぎ、さらに美味しくいただくことができます。
まとめ
●そら豆はゆでても焼いても美味しい食材だった!
そら豆には、じつにたくさんの栄養価が含まれていました。その成分は、どんな調理方法をとっても失われることはありません。
みなさんも、野菜の持つ特徴にもっと注目して、おいしいそら豆のレシピを考案してみてください。
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