春の旬の時期になればさまざまな野菜が店頭に並びはじめ、わたしたちの目を楽しませてくれます。春の野菜といえば、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
スタンダードなところでは、キャベツや玉ネギ、じゃがいもなどの新野菜ですよね。
そのほか、春の野菜にそら豆があります。
そら豆の外見は緑色をしており、いかにも健康によさそうなイメージを与えてくれます。ところで、このそら豆ですが、ゆで時間の目安をご存知でしょうか。
そら豆には皮ごとの状態と、さやごとの状態とあります。
そら豆の状態によって、ゆで時間は変化するのでしょうか。そら豆のゆで時間ついてご紹介していきます。
●そら豆のゆで時間はどれくらい?皮ごととさやごとで違うの?
そら豆は、気温が高くなってくるはじめの5月から6月ごろが、一番の旬を迎えます。
わたしたちに、もうすぐ訪れる夏のシーズンを、伝えてくれるようですね。同じ緑の野菜でも、枝豆とは違ってサイズが大きなそら豆。
大きいとゆで時間もそれなりにかかってしまうのでしょうか。
また、そら豆は皮ごとゆでるのと、さやごとゆでるのと、一体どちらが美味しく仕上げられ、時間短縮できるのでしょう。
以下にタイプ別のゆで時間についてまとめました。
・皮ごとゆでる
…さやごとゆでた場合に比べると、ゆで時間が短縮できるところがよいです。一方で、鍋にたっぷり水も必要です。
沸騰した後中火にして、2分ほど沸かしたら取り出します。これでは、水を沸かす時間とお金もかかってしまいますよね。
ですが、さやごとをゆでたときに比べると、食事の時、食べやすくなるでしょう。塩ゆでにしたなら、さらに豆の味が染み込んで、美味しくなるといったことも期待できます。
ゆでる前の下準備としてさやから取り出した豆に切り込みをいれます。こうすることで、火が通りやすくなり、ゆで時間の短縮につながるのです。
また、塩の味が豆に染み込みやすくなるため、おいしい風味も一段と増すといったことも期待できます。
このとき、ゆで時間を適切に保ちましょう。さやから取り出しているぶん、豆にシワが寄りやすくなっています。
長い時間ゆでると、食感もぱさぱさと劣ってしまいます。あまり長くゆですぎないことがポイントです。
・さやごとゆでる
…そら豆の豆を取り出した場合に比べて、ゆで時間が大幅にかかってしまいます。大量の水を鍋に入れて長い時間、火を通さなければならないというデメリットも。
ゆで方の最初は通常通り2分間茹でます。その後火を止めて予熱でさらに5分、熱湯に浸しておかなければなりません。
ですが、このゆで方をすることによって、まるで蒸し鍋で調理したように、豆の風味が閉じ込められるという効果があります。
さやの中にあるワタ部分には、そら豆全体の栄養素が集中しています。そら豆の栄養素が一番豊富に栄養が含まれ、甘みがあって美味しいです。
●そら豆の匂いをゆで方でおさえるには?
そら豆には、多少の青臭さが気になります。
匂いを消そうとして、ゆで時間を延長しすぎて失敗したという経験もあるでしょう。そら豆の匂い消しには、一体何が必要なのでしょうか。
ゆでるときに、ついでに匂い消しができたら、一石二鳥ですよね。そら豆の匂い消しの工夫について以下にまとめました。
・お酒を入れる
…ゆでるときに、お酒を加えましょう。お湯が沸騰し始めたら、大さじ1程度のお酒をプラスします。
出来上がりの豆から青臭さが抜けていることでしょう。
また、お酒を入れることで、ふっくらと柔らかくゆで上がる効果も。柔らかい食感がお好みの方には、おすすめの方法です。
●そら豆のシワをおさえる方法
普通にゆでたとしても、できてしまうそら豆のシワ。これをなんとか未然に防ぐ方法はないものでしょうか。
きれいでシワのないゆで上がりの豆。見栄えもよく、憧れてしまいますね。ゆでたそら豆から、シワを取り除くことはできませんでしたが、ゆでる時に、未然に防ぐ方法ならありました。
以下、シワを防ぐゆで方についてまとめています。
・さやのままゆでる
…さやごとゆでる方法には、二通りの利点がありました。ひとつ目について紹介します。
ゆで時間についてまとめた際にも記載しましたが、味が閉じ込められるため、仕上がりの風味に深みが増すといった点です。
ふたつ目が、シワを抑えるのに役立つ方法になります。
さやごと熱湯を通すことで、豆に対してのダメージを、最小限に抑えることができます。
これにより、シワを抑えることができるのです。豆にシワがよってしまうのは、熱湯に通した際、膨張していた皮の面積が、常温にさらされたときに、もとに戻ろうとしておこる現象です。
一度伸び切った皮の面積が元の位置に戻ろうとしたため、あまった面積が集まり、シワのもととなったのです。
この場合さやごとゆでることで、直接熱湯に触れているのはさやになります。そのため、シワを防ぐのに役立つのです。
・スジに沿って切れ目を入れる
…皮ごとゆでる場合は、どうしてもシワができてしまいますね。これを最小限に抑えるには、
熱湯に通す直前の豆に、切れ目を入れましょう。
豆の黒いスジ部分に注目してください。
そのスジに沿って包丁で切れ目を入れます。この下処理をすることで、皮にシワができにくくなります。
また、塩ゆでの際にはより一層、塩の風味が豆に浸透しやすくなり、美味しさを引き立てるといった効果も。
食べるときにも、皮が剥きやすくなっているため、食べやすいのです。
楽天でそら豆醤油が売っていました。大豆も小麦も使っていないで、そら豆だけで作られた醤油です。大豆や小麦のアレルギーのある方にはおすすめです。
まとめ
●そら豆はシンプルでも十分メインになってくれる食材だった!
塩ゆでにしても、そのまま下味をつけずにゆでただけでも、美味しく仕上がってくれるそら豆。
そら豆は、それ自体に旨味が凝縮されているので、単純にゆでる調理方法だけでも、みごとな一品へと早変わりしてくれる有能な野菜です。
単純のなかにも表現できる調理の魅力を再確認しつつ、美味しくそら豆をいただきましょう。
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