日本人といえば、和食ですよね。和食はわたしたち日本人にとって、心と体の健康を支えてきてくれた、とっても身近でありがたい日本人の食文化です。
和食の定番でもある魚は、美味しいうえにとても健康的にもなれます。さまざまある魚料理の中でも、鮭はとても栄養があるうえ、美容効果も期待できると、とくに女性にとってとても頼もしい食材です。
鮭といえば、どのような種類を思い浮かべるでしょうか。スーパーなどの販売店では、シーズンごとによく出てくる鮭たち。
白鮭や紅鮭、銀鮭と、その他まだまだたくさんある鮭の種類。この鮭たち、おなじ魚でも、どうして微妙に呼び名が違うのか、不思議に思ったことはありませんか。
呼び名だけではない、それぞれの鮭達の違いなどをご紹介いたします。
●白鮭と紅鮭と銀鮭の違いとは?
日本国内でよく見かける鮭には、さまざまな種類があります。海外から輸入されたものも含めると、すべてで8種類。
わたしたちが、普段よく足を運んでいるお店で定番になっている鮭は、何種類あるのか、ご存知でしょうか。それは、先程から名前が出ている3種類になります。
それぞれの鮭たちの特徴など見ていきましょう。
・白鮭
…日本で鮭といえば、これと言われるほど、捕獲数の多い鮭です。白鮭と名前にもあるとおり、身が他の鮭に比べて、オレンジ色が淡く、少し白味を帯びている印象です。
秋といえば鮭の産卵の時期です。
産卵のために、いままで海で生活していた鮭たちが、自分たちの生まれ故郷である川に帰ってきます。この秋の旬の時期に捕れた鮭のことを一般的に白鮭と呼びます。
白鮭は別名、鮭、秋鮭とも呼ばれています。海外でもよく捕れる魚でもあり、ドッグサーモンと呼ばれて、食卓でも人気です。
他のどんな鮭よりも、脂身が少なくあっさりとした味わいです。
・紅鮭
…紅鮭は餌付けが難しいために、養殖はできないので、すべて天然ものです。主に北海道でとれたり、ロシアやアラスカから輸入されます。
銀鮭に比べると、脂が少ないですが、身が柔らかくほぐれやすいのが特徴です。おにぎりにいれたりすると美味しいのが、紅鮭です。
また、脂が少ないのでバターソテーにしても美味しいのが、紅鮭です。すべて天然ものですので、刺身として生で食べることはできません。
紅鮭には、アスタキサンチンという栄養成分が多く含まれています。アスタキサンチンは、紫外線から体を守ったり、目を保護する成分が含まれているので、サプリメントとしても売られています。
・銀鮭
…銀鮭はほとんどが養殖です。ノルウェーやチリなどから輸入されます。日本では、三陸地方で養殖されています。
現在日本のスーパーで売られているほとんどが、チリ産が多いようです。日本の企業が養殖をして、日本に輸入しているからです。まれに、チリ産天然銀鮭と書いてスーパーで売っているものがありますが、チリの天然の鮭は輸入されていないので、注意が必要です。
特徴は、脂が乗っていて価格が安いので、多く出回っています。
白鮭にくらべて、とても鮮やかなオレンジ色が印象的です。このオレンジ色は、抗生物質が使用されているためです。
魚特有の病気を予防するために、海外の養殖場ではよく使われています。肥料を与える際、もっと赤みをつけるために肥料とともに色素を与えられるのです。
色味がかなり強いものは、健康衛生上にも、不安が残るという声も上がっているほど。
ですが、栄養価が非常に高く、健康成分のアスタキサンチンは、白鮭のおよそ2.5倍も含まれています。白鮭に比べて、脂もよく乗っている魚です。
色味の見た目などから、よく白鮭と間違われることが多い魚です。見た目は、白鮭よりも強い赤みを帯びています。
産卵時期には、他とはっきりと区別がつくくらいに真っ赤に変色します。迷ったときは色味で判断してみましょう。
販売店では銀鮭と明記してあるものも数多くおいてあります。日本ではあまり捕れない魚としても有名で、北太平洋付近で生活しているものがこの銀鮭です。
上記で紹介した2つの鮭に比べて、一番多く脂が乗っています。
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●白鮭と紅鮭と銀鮭の美味しい食べ方
鮭はどれも日本人の口に合う美味しい魚ですよね。料理にもよりますが、お刺身などはやはり、脂身が乗っているもののほうが、美味しさが数倍増しているように感じます。
白鮭と紅鮭、銀鮭も脂の乗り方にそれぞれ違いがあります。調理方法や食べ方によっても、味わいや風味が違ってくるでしょう。
おすすめの料理方法や食べ方などを見ていきます。
・白鮭の料理
…脂が少ないので、淡白な風味を活かした料理に活用します。日本では昔から人気のある、煮物などでの使用がおすすめです。煮魚にして、白米と一緒にいただきます。
バターや調味料で下味をつけて仕上げるムニエルも、白鮭だと味があっさりと仕上がるので、あきのこない味です。
・紅鮭の料理
…肉厚で、脂のりが非常によく、栄養の点においても白鮭に比べると多いです。じっくりと火を通すことで、脂の旨味を最大限に引き出すことができます。フライパンやグリルで焼き魚がおすすめです。
軽く塩コショウをして焼きましょう。しっかりと火が通ったら、身をほぐして冷凍保存もできます。いつでも取り出せて、お弁当のおかずやおにぎりの具としても活躍します。
・銀鮭の料理
…脂身が強すぎる魚なので、火を通すと味がしつこくなってしまう恐れがあります。そのため、塩焼きには不向きでしょう。
日本で捕れることは珍しく、販売されている銀鮭のほとんどが養殖です。養殖の魚は寄生虫の心配などがないため、そのまま生食でも安心していただくことができます。
脂身を活かして、生食の定番であるお刺身が一番のおすすめです。その他、豊富な脂がだし代わりにもなるため、鍋料理にも活かせるでしょう。
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まとめ
●鮭はやっぱり栄養満点な食材だった!
白鮭、紅鮭、銀鮭と、どれも名前だけではなく、それぞれの持つ栄養素や見た目の違いなどについて知ることができました。
詳しく特徴を知ることで、活用できる料理にも違いが生まれます。美味しく料理できたときの感動は、何度味わってもよいものです。
正しく鮭の知識を活用していって、さらなる鮭料理のレパートリーを増やしていきましょう。さらに料理が楽しくなるはず。
皆さんも是非、自分だけの美味しい鮭の特別レシピを見つけてみてください。
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