ギョーザなどの中華料理や、焼き肉、パスタ、キムチやラーメンなどなど。
にんにくがふんだんに使われている料理は美味しいけれど、やはり匂いが気になってしまうところです。
次の日、仕事やデートの予定が入っていたなら、食べたくても控えてしまう方も多いのではないでしょうか。
ところでこのにんにくの匂い、いくら気になるとはいっても、身体にいつまでも残っているわけではありませんよね。
匂いが残っている期間や、匂いの対処法などを知っておけば、いざというとき役立つと思いませんか。今回は、そんなにんにくの匂いの原因から食べ方の対処法までをご紹介していきます。
●にんにくの匂いはいつまで残るの?滞在時間はどれくらい?
にんにくの匂いはその食べ方や体格などによって、匂いの残り方に個人差が出てきます。
料理の種類にもよりますが、にんにくを体内に取り入れてから、匂いがなくなるまでのおその目安を、見ていきます。
・匂いが気にならなくなるまでの時間
…約1日間(14時間から16時間)
・匂いが完全になくなるまでの時間
…約2日間(48時間)
・体内に残る時間
…約4日間(96時間)
これらは、どれくらいの量を、どれくらい摂取するのかによっても変化するものなので、
あくまでも目安として覚えておいてください。
匂いが気にならなくなるまでには、およそ14時間ほどが必要になってくるので、どうしても匂いを翌日に残したくないという方は、夕方の帰宅時などの遅い時間帯のにんにく料理は避けるようにしましょう。
どうしても食べたいときは、午前中に食べるようにしてください。翌日までににんにくの匂いは完全に気にならなくなり、匂いを持ち越す心配も少なくすみます。
それにしても、にんにくは体内の中で4日間も残っているなんて、結構長いですね。
にんにくを生で食べた場合は、普通に調理されたのもを食べたときに比べて、長く匂いが残ってしまうので注意が必要です。
●にんにくの匂いを消す方法
にんにく料理を食べたあとには、ケアをするための一般医薬品などもたくさん販売されています。
お店によっては、食後のガムをおいてくれるサービスもありますよね。でもこれらは、一時しのぎで直接的には効果が期待できないように感じます。
アイテムに頼ってもよいのですが、他にもたくさんの匂いを消す方法をいくつか見ていきます。
・食べたあときちんと歯磨きをする
食事をしたあとの口内には、意外と食べかすが長い時間残っているもの。
何もせず放置しておけばそれだけ、口の中が食べ物のカスや匂いで充満していることになります。
歯磨きをていねいに行って、掃除してあげれば、口の中がスッキリして、匂いの原因である、食べカスもきれいに取り除るのでおすすめ。
にんにく料理のときだけに限らず、このような習慣はマナーとして持ち合わせていたいもの。携帯用の歯ブラシをいつもカバンに忍ばせておきましょう。
・胃の中の匂いを取る
歯磨きをして、匂いのもととなる原因を取り除いたあとは、体内にも注目してみましょう。
口内だけではなく、当然胃の中にも匂い成分は残っています。
胃の中の匂いを消すために、牛乳やお茶、コーヒーなどを食後に取り入れるとよいでしょう。
さらに効果を高めるために、ポリフェノールや酵素がたくさん含まれている、りんごやヨーグルトも積極的に取り入れましょう。匂い消しに有効に働きかけてくれます。
・運動をする
食後に軽い運動をして、汗を流すことも匂い消しには有効です。匂いの正体は、にんにくの調理過程で発生する「アリシン」という匂い物質です。
汗とともに、出来るだけ早く匂い成分のアリシンを体外に排出しましょう。激しい運動でなくても構わないので、ひと駅分歩くなどの、運動をする工夫をしてみましょう。
普段、運動不足の方なら、歩くのを習慣にすることで、匂い消しと同時に健康にも役立って一石二鳥です。運動以外にも、温泉やサウナで汗を流す方法もおすすめ。
これらの対策に加えて、市販の匂い消しも上手に組み合わせましょう。さらに効果が高まります。
●にんにくの匂いをおさえる料理方法
にんにくなどの香味野菜は、生の状態のほうが匂いが強いです。匂い成分のアリシンは熱に弱いといった特徴があります。かならず熱を加えて調理するようにしましょう。
また、アリシンは傷つけられることで生成されるのもなので、調理の際に、みじん切りは控えめにしましょう。包丁を入れる場合、スライス程度にするなど工夫します。
・魚・肉と一緒に
…タンパク質をアリシンと一緒に積極的に取り入れましょう。タンパク質成分は匂い軽減に一役買ってくれる優れもの。
居酒屋のメニューに、湯豆腐がありますよね。付け合せに、にんにくのすりおろしを乗せても、匂い消しに役立つうえ美味しくいただけます。豆腐も立派なタンパク質です。にんにくは意外と、合わせられる食材のレパートリーが充実しています。
・黒にんにく
…にんにくを熟成させて作られたもので、匂いがありません。にんにく料理で匂いを残したくないという方は、ぜひどうぞ。
まとめ
●にんにくは栄養満点な食材だった!
加熱されたアリシンはスコルジニンという成分に形を変え、わたしたちの身体の新陳代謝を促してくれます。
ガン予防や風邪予防、女性にとっては嬉しい冷え性対策までできてしまう。匂いは気になるけれど、にんにくが身体の健康に働きかけてくれることも事実です。
生の状態だと匂いが残りますが、加熱すれば緩和することができます。匂いさえ気にしなければ、にんにくはとても優れた栄養素を持った食材なのです。
にんにくの匂い成分を上手に扱って、ぜひ健康的な食生活に役立ててください。
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