こんにちは、トビやんです。今日は、水戸の納豆の歴史についてみていきたいと思います。水戸いえば納豆という事が、有名になりましたが、どのようにして有名になったのかについても、調べてみました。
各地の名産品にはいろんな歴史があるもんです。ちょっとだけでも雑学が増えると、楽しいと思いますので、少しお付き合いください。
それでは、水戸の納豆が名産になった歴史から一緒にみていきましょう。
水戸の納豆が名産になった歴史
水戸納豆の歴史ですが、かなり古いです。平安時代の1038年に東北地方へ兵を進めていた、将軍源義家が水戸市の渡里町で、軍勢と宿泊します。
この時、家来が残っていた煮豆を藁で包んで、馬の背中にに積んでいたところ、馬の体温で発酵して、糸を引く煮豆になっていました。
家来は、なんじゃこりゃー糸引いてるやんけ!やばくねっ!といったかどうかは、わかりませんが、大切な食料なので、さらに下の家来に、オメー味見してみろ!と命令します。
家来は、マジっすか、糸引いてますよ、やばくないっすか。と多分いったことにして、いいから食ってみろと言われ、シブシブ食べてみると、
あれっ、兄貴これうまいっすよ!マジで!
というものだから、兄貴も食べてみるとまじうめー!となりました。そこで、将軍源義家にも味見をしてもらいました。
源義家もこれやばくねっ!マジうまいわ!ということで将軍が褒めてくれたと言う事で、近隣の農家にも広まって行きます。
これは、将軍に納めた豆と言う事で、「納豆」とこの時に呼ばれることになりました。
その後、約600年近く後の1657年には、水戸黄門こと徳川光圀が、備蓄の食料として、納豆を積極的に作るように、水戸藩に勧めています。
水戸納豆の元祖は天狗納豆の笹沼清左衛門
水戸納豆の始まりは、天狗納豆の創始者の笹沼清左衛門さんです。1854年に生まれた、笹沼清左衛門さんは、納豆が好きだったこともあり、1884年(明治17年)に納豆の商品化を思いつきます。
この思いつきがとても大事ですね。常に日頃からいろんなことを考えて、いろんなことをやってみることがない人は、この思いつきが無いようです。
そして、笹沼清左衛門さんは行動に移します。その後、仙台に行き、納豆の製造方法を学び、技術者を連れて、水戸に帰ってきます。
この辺の行動力もすごいですね。情熱で技術者を説得して連れてきたのでしょう。今だったら、確実に情熱大陸に出ていますね。
そして、幾度となく失敗を繰り返しますが、諦めることなくチャレンジして、独自の製法で糸引き納豆の商品化に成功します。
諦めないということがいかに大事なのかも、納豆を広めた笹沼清左衛門さんからも学ぶことができます。
エジソンもなんども失敗したと言われましたが、本人はこれは失敗ではなく、うまくいかないという発見なのだ。と常に前向きで諦めなかったから、素晴らしい発明が生まれたのでしょうね。
常に、成功する人は失敗とは思わずに、どうすればうまくいくのかを考えていて、諦めないから結果うまくいくようです。この辺は、僕も見習いたいところです。
水戸納豆はどうやって広まったのか?
納豆の製品化に成功した、笹沼清左衛門さんですがさてどうやって売ったらいいものか?と考えていました。
そうやって頑張っている人には、必ずチャンスの神様が目の前を通るのです。笹沼清左衛門さんもチャンスの神様が来たっぺよ!前髪しか無いから、通り過ぎる前に捕まえっぺ!と気づきます。
そう思い、チャンスを捕まえます。それは、納豆の店の創業の年に水戸線が開通して、水戸駅ができたのです。1899年(明治22年)のことです。
このチャンスに笹沼清左衛門さんは素早く、水戸の駅前で納豆を少年に販売させると、瞬く間に人気となり、飛ぶように売れました。
目の前にチャンスが来たら、とにかくやってみることですね。結果は後から考えればいいのです。
笹沼清左衛門さんは天狗のように立派な商品にしたい事と、水戸といえば天狗党が有名でしたので、天狗納豆と名前をつけます。
それからも水戸駅で、藁に入った天狗納豆を販売して、水戸駅に電車が停まると、窓から「納豆ください」と言われ、バンバン売れたようです。
その後、昭和に入ると水戸駅と契約を結んで、水戸駅のホームで本格的に天狗納豆の販売をはじめました。この頃から、水戸と言えば納豆という事が、全国的に広まっていったようです。
今でも創業当初から同じ場所で、営業しています。現在は笹沼五郎商店となっています。
水戸納豆の特徴
水戸納豆の特徴は何と言っても小粒の大豆を使う事です。小粒の納豆がご飯に会うという事で、人気が出ました。
以前は、茨城が小粒の大豆の産地だったことから、よく使われたそうです。現在では、北海道産の小粒の大豆が使われています。
そのほかの特徴としては、
- 香ばしい香り
- 強い粘り
- 歯ごたえの良さ
- 藁納豆の藁の香り
などがあります。
また、茨城県ではよく食べられるものに、「そぼろ納豆」というものがあります。納豆の中に切り干し大根を入れて、あらかじめ醤油で味付けしてあるので、そのまま食べられます。
お茶漬けにしても美味しいです。茨城の家庭では、よく食べられるので、朝食にはよく出てくる事が多いです。お酒のつまみにもいいですね。
しょぼろ納豆と商品名につけている会社もあります。
アマゾンで水戸納豆が買えるのが今時ですね。
納豆消費ランキング
水戸は納豆では有名ですが、総務省の2017年調査で、水戸市は1世帯当たりの納豆支出額が3位となり、首位から陥落しました。
水戸市はこのランキングに異様にこだわっていて、少しでも順位が下がると頑張ります。
1位が福島市で2位が盛岡市です。この2つの市では頑張って納豆を食べているわけでは無いと思います。
水戸市民は頑張って食べているのに3位というのが悔しいのですね。飲食店でも納豆を使ったメニューはたくさんやっています。
とにかく1位になりたいのが水戸市民の本音です。なので、水戸市ではキャンペーンをたまにやっています。
以前は、水戸駅前で納豆を600パック無料で配ったりして、ニュースになって盛り上げています。
イベントでは、ねばーる君も頑張ってPRしています。
今後も1位を目指して、美味しい納豆料理を考えて、楽しんでいきましょう。
納豆の健康効果
納豆が体にいいことは、みんな知ってると思いますが、今一度簡単にまとめてみます。
まだまだたくさんの栄養素があります。毎日食べるといろんな健康効果があるので、オススメです。
ちなみに、ナットウキナーゼは熱に弱いので、効果は半減するようです。
日本一高い納豆
ネットで調べてみると、日本一高い納豆という広告を出している会社がありました。秋田県の会社ですが、なんと1パック2160円です。
どんなに高くても買う方はいるようですね。水戸納豆もこれぐらい高い物を販売してもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。水戸の納豆の歴史についてみてきました。日本の都道府県の県庁所在地の水戸ですが、全国のご当地の紹介の時は、水戸は必ずと言っていいほど、納豆ですね。
水戸に行った事が無い方でも、水戸といえば水戸黄門か納豆が思い浮かぶようですね。
これからも、納豆消費ランキングでは1位になれるように、どんどん納豆を食べていきたいです。このランキングにこだわっているのは、水戸市民だけのようですが、これが楽しいんですね。
もちろん健康にいいこともあるので、全国の方に食べて欲しいです。たまには、アマゾンで水戸の藁納豆を食べてみませんか?よろしくお願いします。
コメント