日本では幅広く国外の料理も親しまれるようになってきました。その種類も和・洋・中など実にさまざまです。
皆さんはどの国の料理が好みでしょうか。その中でも洋食といえば、みなさんはどんな料理を思い浮かべるでしょうか。
ヨーロッパ風の料理で有名なものに、ブイヤベースとアクアパッツァがあります。皆さん一度は食べたことがある味ではないでしょうか。
ところでこのブイヤベースとアクアパッツァですが、名前の違いはもちろんのこと、どのような風味の違いがあるのでしょうか?
どちらも主に魚介類を使用した料理になります。今回はブイヤベースとアクアパッツァの違いについて、簡単な調理方法とともにご紹介していきます。
●ブイヤベースとアクアパッツァの違いとは?
イタリア料理といえばパスタが人気ですよね。パスタには野菜がふんだんに盛り込まれたものや、魚介類をたくさん使用したものなど、バリエーションが実に豊富な料理です。
イタリア料理店のメニュー表でよく目にする機会の多い、ブイヤベースとアクアパッツァ。いったいどのような違いがあるのかご存知でしょうか。
以下に、ブイヤベースとアクアパッツァの違いについて、詳しくまとめています。
・ブイヤベースについて
…香草をふんだんに使う点が特徴的。魚介も、貝だけではなくイカやエビなど使います。材料に使われるトマトは、トマト缶を使うため、煮込みの最中に、原型がなくなってゆきます。
そのため、出来上がりは、スープのような仕上がり。トマト缶は、ホールではなく、ダイスカットのトマト缶を使用します。
白身などの魚を焼かずに、そのまま、野菜などと一緒に、トマトベースのダシに入れて、煮込みながら火を通してゆくのです。
ブイヤベースはフランスの郷土料理です。主に南フランスで親しまれています。ちなみにブイヤベースをフランス語で、「bouillabaisse」といいます。「bouill」は「煮る」という意味。
ブイヤベースは煮立たせることなく、じっくりを時間をかけて火を通すのが肝心です。
・アクアパッツァについて
…だしは、水と白ワインで作る方法が一般的です。お店によっては、日本酒を使用したレシピも。
白身魚などに火を通して、焼き色をつけます。焼いた魚と、貝などの魚介類とトマトを一緒にフライパンに入れて、煮込んだものです。ブイヤベースとは違い、トマトの原型は残っています。
アクアパッツァはイタリアの郷土料理です。イタリアの人にとってアクアパッツァは、家庭で広く親しまれてきた、煮込み料理なのです。
どちらも、トマトベースであることと、魚介をふんだんに使ったレシピであるという点に、共通事項がありました。
ヨーロッパが発祥の郷土料理だったのですね。ブイヤベースがスープ料理、アクアパッツァが煮込み料理と覚えておくと、間違わずに暗記できますよ。
●ブイヤベースを簡単に作る方法
ブイヤベースは店で食べてももちろん美味しいですが、自宅で本場の味を再現できたらとても嬉しいですよね。
ブイヤベースを簡単に作る方法があれば、いつでも好きな時にブイヤベースを、食べることができるようになるのです。以下で、ブイヤベースを作る、簡単な調理方法について見ていきましょう。
・圧力鍋でじっくりと
…ダシ素材には、トマト缶を使用します。サイズは必ず、ダイスカットのものを準備しましょう。
魚介類は、購入してきてもよいですが、冷凍タイプのものを使うと、お手軽で、調理時間の短縮にもなります。
キャベツやじゃがいも、玉ねぎなど、お好みの野菜を、一口大にカットして、白身の魚とともに、ダシの入った圧力鍋に入れます。
しばらくしたら、軽く塩コショウ、香草を適量と、砂糖を大さじ3いれます。弱火で、20分から30分ほど蒸したら出来上がりです。
トマトベースのダシだけでも、野菜や魚介の旨味が、十分に染み込んでいる為美味しいです。もっと風味を濃くしたい方は、コンソメなどいれても美味しく仕上がります。
香草はお好みのものを入れましょう。トマトと相性のよいものに、バジルやローズマリーがあります。
ブイヤベースを作る重要なポイントは、ダシを煮立たせないことです。普通のフライパンだと、時間がかかってしまいます。
圧力鍋を使うことで、調理時間を短縮できるうえ、味のよく染み込んだブイヤベースになってくれますよ。
●アクアパッツァを簡単に作る方法
ブイヤベースを自宅で手軽に作れる方法が分かったら,今度はアクアパッツァも作ってみたいですよね。
使われている食材が似通っているので、ブイヤベースを自分で作ったことがある方なら、アクアパッツァを作るのも容易にトライできるでしょう。以下で、アクアパッツァの簡単な、調理方法について詳しくまとめています。
・フライパンでささっと
…魚介は、アサリなど準備して、砂抜きをしておきます。砂抜きの工程が面倒に感じているなら、魚介の缶詰を使用してもよいです。
カットしたトマトと、白身魚や魚介などを、フライパンに入れて、オリーブオイルで、軽く塩コショウして、焼き色をつけましょう。
程よく焼き色がついてきたら、白ワインをベースにしたダシの中に入れます。十分煮込んで、仕上げに塩コショウをしたら、出来上がりです。
フライパンは深めのものがおすすめです。また、蓋をすることで、火が均一に具材に行き渡り、短時間で仕上げることができます。
まとめ
●ブイヤベースもアクアパッツァもとても作りやすかった!
イタリア料理を作れるだけで、何だか料理上手になったような気分になれます。ブイヤベースもアクアパッツァも、使われている食材は同じ魚介類が主なものです。
もちろん魚介類をふんだんに使う調理もよいですが、自宅で作るからこその、自由な料理を創作してみましょう。
野菜や肉を使った、調理方法もよいです。みなさんもぜひ、自分だけの特別で美味しい、ブイヤベースとアクアパッツァを、作ってみてくださいね。
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